みちのくのたび Side:Normal

本日のまとめその1。
午前中から昼食までのお話。

こっちに引っ越してきてからいつかは仙台には行こうと思ってました。
でもせっかく仙台まで行くんなら観光もということで突発的に松島まで行くことに。
決定は前日の夜。
考えなし。











おいでませ松島。
歓迎の文字があちこちに。
まずは幸先良く地図を入手。
迷うわけにはいかない。

駅の近くに《西行戻しの松公園》なる場所があるらしいので行ってみる。
西行はかの有名な西行法師のこと。
中身は西行が、童に姿を変えた仏だかにやり込められて帰ってしまうというもの。
松島以外の場所でもこの逸話はあるとか。









でん。
立派な石碑がございます。
早速中へ。










ちょっと行くとこんな立て札。












松はこんな感じ。
西行戻しの松ってのは特定の松を指すわけじゃなくて、ここら一帯の松のことを指すそうです。
確かにその時代の松がまだ残ってるとも考えづらいですし。

西行が

――月にそふ桂男のかよひ来てすすきはらむは誰が子なるらん

と詠んだところに突然童が現れて、

――雨もふり霞もかかり霧も降りてはらむすすきは誰が子なるらん

と詠んで西行を驚かして、この後ちょっとしたやり取りがあって西行が帰ってく、と。
《西行は恐ろしくなって帰った》って書いてあったと思います。

その後は白衣観音展望台に。








松島やああ松島やなんかもうとにかく松島や。
写真では全然伝わってなさ気ですがそれはもう絶景です。
桜が咲いてる時に来るともっと凄かったんでしょうね。
残念。

《松島やああ松島や松島や》
実際のところ芭蕉の作品じゃないらしいです。
67へぇ。

帰りがけのこと。
全て散ったと思ってた桜の花びらがはらりと落ちてきたのは大層趣深いことであったよ。
詠嘆。
まさに歌の1つでも詠みたいシチュエーション。

願はくは桜の下にまた来んと思ふその間に花は散りたり――らぴす

これは酷い。
来年また出直してきます。
(願はくは花の下にて春死なんその如月の望月の比――西行 元はこれです。妖々夢やった人にはお馴染の歌)


公園を後にして遊覧船へ。









かもめいすぎ。











なんとか島。
実際島だらけなので名前まではちょっと。










遠くの島。
どうしても写ろうとするかもめ達。

船のデッキで撮ったんですけどナイスな写真が無いッス。
うまい。


電車に乗るべくちょっとダッシュ。
が、途中で諦めの念が勝る。






牡蠣。
写真撮ろうと思ったら既に中身が無いという。
お腹空いてたんですご勘弁を。
貝殻でも眺めて楽しんで下さい。

そんな買い物を済ませて駅に着いたところ正に電車が出んとす。
買ってなきゃ確実に乗れてました。
何で諦めたんだ。

一本遅れて再び仙台へ。
空腹もピーク越えました。

着。
せっかく仙台まで来たならやっぱり牛タンが食べたい。
ということで駅のはずれにあるお店に。









きすけ。
家族で仙台に来た時はいつもここで食べてたので今日もここを選択。
立地条件が悪いと思うんですよね。
それでも前来たときは並んでたりした店。
時間が時間だったのでガラガラでした。









じゃじゃーん。
麦飯・おしんこ・テールスープ・牛タン。
このシンプルさが実にいいです。
やっぱり塩で。

とにもかくにも美味。
仙台行ったら是非ともきすけに。おすすめ。

ここで折り返し。
次はSide:Chaos。